片岡仁左衛門 チケット売買一覧

十五代目片岡仁左衛門（かたおか　にざえもん）は、1944年、十三代目片岡仁左衛門の三男として大阪で生まれた歌舞伎役者で、屋号は「松嶋屋」。49年、かつて大阪・道頓堀にあった中座「夏祭浪花鑑」市松役で本名の片岡孝夫を名乗り、初舞台を踏む。64年、父が旗揚げした「仁左衛門歌舞伎」で、「女殺油地獄」与兵衛を初役で演じ当たり役となる。93年、1年間の病気休養するが復帰。半世紀の間本名の孝夫を名乗っていたが、98年、歌舞伎座「廓文章」伊左衛門、「助六曲輪初花櫻」助六役で十五代目片岡仁左衛門を襲名。当時、五代目坂東玉三郎との「孝玉コンビ」が人気を集めており、三男ながらの名跡継承となり話題になる。2015年「歌舞伎立役」として人間国宝に。21年には孫の片岡千之助と「連獅子」で共演、最高齢77歳での連獅子となる。またテレビドラマや映画でも活躍し、NHK大河ドラマには「太閤記（1965年）」をはじめ5本に出演、テレビ朝日「土曜ワイド劇場　片岡孝夫の好青年探偵シリーズ（1980～86年）」などその名を冠としたドラマも存在した。1964年三洋新人文化賞に始まり、多数の受賞歴があり、最近では2015年第23回読売演劇大賞、最優秀男優賞、18年文化功労者、23年第71回菊池寛賞を受賞。多くの当たり役を持っている、すらりとした長身が爽やかな、現代を代表する立役である。なお長男は歌舞伎役者の片岡孝太郎、長女は宝塚歌劇団の元・男役スターの汐風幸である。2024年も歌舞伎座「四月大歌舞伎」「七月大歌舞伎」に出演予定。